バッファローは、アメリカのニューヨーク州西部(Western New York)に位置し、五大湖のひとつエリー湖(Lake Erie)の東岸に面しています。また、車で北へ1時間ほど走ると、オンタリオ湖(Lake Ontario)にぶつかります。ニューヨーク州では、ニューヨーク・シティ(New York City)に次いで2番目に大きな都市です。緯度で見ると、ほぼ北海道の函館にあたります。顕著な四季があり、夏の最高気温は約25℃~30℃弱、冬の最低気温は約-10℃です。大きな湖(エリー湖・オンタリオ湖)に面しているため湿気が高く、冬は雪が多いことで知られています。
1780年代の後半には植民者がこのエリアに定住し始め、1832年に、現在のバッファローが市として登録されました。2008年現在のバッファロー市の人口は約30万人ほどですが、隣接する市を含めたバッファロー・メトロポリタンエリアの人口は約125万人です。
近隣の都市:
- ロチェスター(Rochester, NY): バッファローから東へ車で約1時間
- ニューヨーク・シティ(New York City, NY):車で約6~7時間、飛行機では約1時間
- クリーブランド(Cleveland, Ohio):バッファローから西へ車で約3時間半
- トロント(Toronto, Canada):バッファローから北へ車で約1.5時間
バッファローは、2つの湖にはさまれた地の利に加え、1825年にはバッファローとハドソン川(アルバニー)をつなぐエリー・カナル(Erie Canal)がオープンし、「交通の要所」として栄えてきました。主に鉄鋼産業、製粉産業、自動車産業が盛んでしたが、第二次世界大戦以降のアメリカ製造業の衰退とともに従来の産業が衰退し、サービス業や医療業界等、他産業への転換に迫られています。
バッファローの見所としては、車で30分ほど北に向かったところにあるナイアガラの滝(Niagara Falls)が世界的に有名で、観光業、電力産業の要となっています。ナイアガラの滝のほか、バッファローは優れたアメリカ建築物が残っている街としても有名で、著名な建築家フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)がデザインした家が見所のひとつとなっています。またバッファローは、ニワトリの羽の部分を焼いてソースをからめた「Buffalo Wing」の発祥の地でもあります。
バッファローはカナダとの国境に面しており、トロント(Toronto)までは車で2時間弱ほどです。このためカナダとの関係が深く、ショッピングやビジネス、スポーツ観戦目的で、多くの人が毎日カナダ・アメリカ間を行き来しています。中規模都市でありながら国際的な雰囲気があるのもバッファローの特徴です。
最後に「バッファロー」という名前について。「以前バッファローがたくさんいたから『バッファロー』という名前が付いた」と考える人も多いと思いますが、実は、このエリアにはバッファローは住んでいませんでした。「バッファロー」という名前の由来についてはいくつか説があります。最も一般的な説は、フランス人探検家がエリー湖からオンタリオ湖に流れるナイアガラ川(Niagara River)見て、「Beau fleuve!(美しい川)」と感嘆し、このフランス語の音が短縮されて「バッファロー」になったというものです。
バッファローのニックネーム
The Queen City(NYC(The King City)に次いでNY州2番目に大きな町だから)
City of Good Neighbors(助け合い、フレンドリーの町)