金融機関

アメリカに引越してきてすぐに必要になるのが、様々な支払いに使用する銀行口座です。アメリカで銀行口座を開くには、ID(身分証明)として、通常、Social Security Numberと運転免許証、現住所を証明する書類(光熱費の請求書など)が必要になります。留学生や短期滞在の場合、日本のパスポートやアメリカの大学の学生証をIDとして使用できるようですが、銀行や口座の種類などによっても必要とされるIDが異なりますので、各銀行で詳細を確認してください。

口座には、一般的に以下の種類があります。

1)Checking(当座預金)

利子がつく口座と付かない口座、口座維持手数料のある口座と無い口座があり、minimum balance(最低預金額)やdeposit(口座開設時の預け金)の額も口座やサービスによって異なります。

2)Savings(普通預金)

利子がつく一般的な預金口座です。ただし、最低預金額のほかに引き出し額や引き出し頻度などのツールがあり、ルールに従わなかった場合には手数料が課せられます。

3)CD(Certificate of Deposit:定期預金)

預金額と預金期間によって利子率が異なる定期預金です。普通預金より利子率は高いですが、預金期間中に引き出しや解約を行うと手数料が課せられます。

4)Money Market(金融市場口座)

CDにくらべると預金額が少なくて済み、融通も効きます。ただし、口座で使用できる小切手の数に制限があるなど、CDとは異なるルールがあります。

アメリカで生活していると、アメリカ・日本の双方で預金・引き出しを行う必要がでてくることがあります。HSBCやCitibankでは、アメリカ・日本双方で、それぞれドル・円建てによる預金・引き出しができる口座を開設することができます。残念ながら、現時点では(2012年末)、バッファロー・エリアにはCitibankの支店はありません。また、日本で口座を開設する必要があるので、日本を出る前に日本の支店に問い合わせておくとよいでしょう。

バッファロー・エリアの主な銀行

Bank of America
https://www.bankofamerica.com/

Citizens Bank
http://www.citizensbank.com/

Key Bank
https://www.key.com/

M&T Bank
https://www.mtb.com/

debit card(口座引き落としカード)

銀行で当座預金を開設すると、小切手と、debit cardを発行してくれます。このdebit cardは、ATMカードとして口座からの引き出しに使えるだけでなく、クレジットカードとしての機能も持ち合わせており、買い物やガススタンドなどでの支払い、さらにオンラインショッピングにも利用でき、便利です。ただし、銀行口座と直結しているカードですので、特にオンラインショッピングに利用する場合には、セキュリティに十分注意して利用するか、不安な場合には一般のクレジットカードを利用するとよいでしょう。

クレジットカード

短期滞在の場合には、VisaやMaster Card、American Express Cardであれば、日本で作ったクレジットカードを利用するのが一番簡単でしょう。ただし、為替レートによって支払い額が変動し、為替手数料や国外使用手数料などを課せられる場合もあります。銀行や会社によっては、複数の通貨での処理が可能なカードを発行してくれる銀行もあるようですので、ご利用の銀行に問い合わせてください。

アメリカに長期滞在する場合には、アメリカで発行されたクレジットカードを入手することになりますが、アメリカに住み始めたばかりでcredit history(信用歴)がなかったり、学生で収入がない場合には、カードを入手するのが難しい場合があります。日系の銀行の場合には、日本での使用歴をcredit historyとして考慮してくれる場合もあるようですが、バッファロー近辺には、日系の銀行がありません。日系の銀行が利用できない場合には、secured cardを入手するのもひとつの方法です。secured cardは、クレジットカード支払い専用の口座に預金をし、その預金額が使用限度額として設定されたクレジットカードです。このsecured cardをしばらく使用してcredit historyを積み上げれば、後日、一般のクレジットカードに応募することができます。

日本への送金/日本からの送金

1)Wire transfer(銀行口座間の国際送金)

Wire transfer(銀行口座間の国際送金)は、通常、銀行営業日の2、3日中には、相手銀行の口座に送金が振り込まれます。アメリカから日本へ送金する場合には、送金依頼書に以下の情報を記入する必要があります。

  • 受取銀行情報
    • 銀行名
    • 支店名
    • 支店住所
    • 口座番号
    • ABA番号(銀行番号)
  • 受取人情報
    • 受け取り人名
    • 住所

ただし、wire transferの場合、送金側、受け取り側双方の銀行で手数料が課されます。

2)International money order(国際郵便為替)

小額(1,000ドル以下)で急ぎでないアメリカからの送金には、郵便局で入手できる国際郵便為替も利用できます。口座送金に比べて手数料が安く、日本では銀行の外国為替もしくは国際為替扱い郵便局で日本円に換金することができます。

詳細は
https://www.usps.com/shop/money-orders.htm

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